イラスト版発達障害児の楽しくできる感覚統合―感覚とからだの発達をうながす生活の工夫とあそび

内容

簡単に感覚統合の概論に触れたのちに具体的な発達促進にまつわる遊びを紹介してくれています。
理論や理屈が理解できなくても、すぐに実施できる内容が多く、イラストで分かりやすい一冊です。
症状や具体的感覚統合不全について触れているわけではなく、感覚統合というよりは発達促進をベースにお話をされている内容でした。




PT・OT・ST向け:

専門家として、感覚統合不全の課題などからの分析がないため、発達促進の基礎知識として用いたり、分析した課題を解決する遊びの引き出しとしては十分な一冊ですが、課題を克服するプラン作りを行うには理論が不足しています。
あくまで、この一冊と他の本で理論や分析を学ぶ必要があると思います。

一般保護者向け:

ご自宅でお子さんと向き合う際に特性(障害)の有無に関わらず、発達を助ける遊びとして取り入れるのに適した一冊だと思います。
これが全て捉えずに、遊びの中で発達するという感覚をつかんでいただくのによい一冊だと言えます。

学校・保育関係者向け:

十分に保育・教育の分野で活用できる一冊です。
悩みとそれらの改善に繋がる遊びとして紹介されているものがある為、導入としては十分な内容です。これ以上の内容が必要となった場合は専門機関との連携を意識した方が良いと思われます。

基礎的な内容で分かりやすく導入しやすい一冊です。感覚統合を知りたいと思った方にお勧めの一冊です。

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